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執筆者の写真栗原 稜

【本気度】子どもだからって手は抜かない

「まだやりたい」


授業が終わった小2生の一言。


予定していた仕事はありましたが、そんな気持ちには何があっても応えたいと思うわけです。


ということで、足し算の100マス計算をやることにしました。


授業中には、かけ算の100マス計算で僕に完敗しているので、


「何分ハンデほしい?」


「59秒ほしい」


「え、それだけで本当にいいの?」


「じゃあ1分!」(足し算には自信があるようです)


「ふーん」


そんなこんなで始めましたが、僕は100マス計算もナンプレも誰にも負けたことがありません。


1行あたりにどれくらいの秒数かを見て、だいたい何分ぐらいかと目星をつける。


確か4分くらい。


いい具合のタイミングで僕はそこからマジの本気で、がーーーっと終わらせる。


小学生にはいつも


「僕に勝てたらミラコスタとディズニーランドを予約してあげる」


そんな風に言って、最終的に僕が圧勝します。


これだけ聞くと、なんだかすごく大人気ないと言われるかもしれませんが、


本気でぶつかってきた相手に勝つからこそ面白いし、


子どもだからってなめるのは違うと思うのです。


クイズ大会では、


「僕に勝ったらジュースあげる」と言って、


僕は満点正解で中学生をボコボコにしますし、


ときおり遊ぶボードゲームでは、


小学生を泳がせてから負かします。


でも、子ども達はいつも悔しくて嬉しそうで、「すごいな」、そんな良い顔をしてます。


本気で相手することが重要なんだと思います。


それから、負けて悔しいのは当然だし、勝つ可能性が低いのも当然です。


でも、


「やってやろう」


「この大人に勝ってやろう」


そういう気概を持っている子たちが僕は好きだし、そういう子たちは逞しいのです。


私立中に行った中2生は元気だろうか。


冬期講習で毎回戦ったタギロン、賢い子だったから、僕も本気で勝ちにいく。


あれは名勝負の数々でした。


またやりたいから遊びに来てほしいです。

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